10月2日に9月議会が終わり、あっという間に11月になっていました。10月中にはと思っていた新聞ですが・・。すみません。暑い暑いと口癖のように言っていたのが、今度は朝晩がかなり冷えてきています。皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
9月議会の質問内容については、裏面に掲載させていただきましたのでご覧いただければ幸いです。10月は視察研修が3回、東京・新潟・山口及び広島と勉強させていただきました。その詳細についてはホームページでお知らせしたいと思います。8月に大分に全国の議員研修会に行った際にお伺いしたこと。「支援者だけの要望を執行部に提案するだけが議員の役割ではない。議員一人ひとりの支援者からの要望を議員が持ち寄り、議員同士がその問題を真摯に検討して政策として議会に提案する事がなければ議会の存在意義はない」とのお話が心に残っています。その言葉を肝に命じて日々精進しなければと思って活動しています。
防災関係の取組
防災関係の取組は、明日への架け橋Kasaokaという任意団体を通じて活動を進めています。この団体は2012年に発足し、継続的に活動を進めています。昨年「ぼうさい朝市」を金浦地区の防災会等とも連携し、今年は8月25日に総社商工会議所の清水男氏をお招きして防災講演会を実施。

10月16日には、金浦小学校体育館で「城見小学校4年生・金浦小学校4年生」合同での子ども防災教室を昨年に引き続き実施しました。

スポーツ関係
8月11日(日)元気会主催の笠岡市出身ソフトバンクホークスの藤井皓哉選手の応援に福岡ドーㇺへ。本人は登板しませんでしたが、横断幕を掲げてアピールしました。(笑)


岡山シーガルズSVリーグ笠岡大会 12月7日・8日
笠岡市出身の河本昭義監督率いる岡山シーガルズの応援を友の会を結成して行っています。
今年はSVリーグの笠岡でのゲームが12月7日・8日の2日間、笠岡総合体育館で実施されます。
主に、外回りの飲食関係及び場外イベントで大会を盛り上げます。
大勢の皆様のご来場をお待ちしています。

立命館大学丹波ゼミアテンド
立命館大学産業社会学部丹波ゼミの笠岡諸島合宿のアテンドを行いました。大学3年生20名が3班に分れての対応でした。観光・福祉・教育の分野ごとに取組ごとに島を変えての対応です。「離島振興」をテ―マに4年次の論文製作まで繋げるようです。
今後3年程度そのスタートアップを笠岡諸島で受け持ちます。若い人たちの気づきに繋がるように今後とも連携をしたいと思います。

六島いきいきフェスタ・六島塾(10月19日)
六島小学校の児童数は昨年までは1名。何と今年から長野県から笠岡へ移住した倉嶋さん毎朝六島小学校へ通うことになり倍増の2名。
今年のいきいきフェスタは学校の職員・地域・六島塾参加者等々総勢30名近い参加者でミニ運動会・学習発表会等工夫を凝らした心温まる発表会となりました。翌日は六島塾参加者と共に島の大運動会で奮闘!3位と言う快挙で大盛り上がりでした。六島まちづくり協議会では島外の関係人口創出のための「六島塾」を昨年から開催しており、遠くは東京・横浜から参加されています。人が少ないと嘆く前に少なくても出来る事を考えて実践して経験値を上げることが今後の活性化の原動力になっています。


第26回島の大運動会(10月20日)
笠岡諸島恒例の第26回島の大運動会を実施。昨年から、フェリーをチャ
ーターし、陸からの参加も募り2島を回るクルージング方式の運動会に変更し、高齢化に合わせてゲーム競技中心の交流イベントになっています。今年は、大飛島ではウォーキング・宝探し。白石島では白石踊・ロケ地巡り・令和の源平合戦等の競技で得点を競いました。過疎高齢化の中で出来る事を考えて継続していくことが必要です。今後はさらに陸地部との交流を進めながら行事を継続する予定です。


島ラボin北木島(10月26日・27日)
北木島の豊浦地区を拠点に地域の事を学ぶ「島ラボ」を今年度から県の補助を受けて実施しています。島って何か不便と決めつけがちですが、「ないからこそ生まれる創造力と生きる力」を合言葉に、豊浦地区が産んだ石の聖畑中平之丞を顕彰したり、豊浦地区の生活文化や島の方々に話を聞くなど、島を知ってもらって、好きになってもらう取組です。
ラボ生10名と地域の方々との交流による新しい関係人口づくりを目標としています。100人の観光客より1人の地域の応援者づくりを進めます。

令和6年9月議会

8月20日の市長からの財政状況についての全員協議会での報告を経て、10年で100億の財政赤字との記者発表、そして全市で実施の財政説明会とも並行する中で開催された9月議会。財政危機への質問が多く出されましたが、11月下旬を目途に財政再建案を提示するとの回答に終始。(11月18日に全員協議会が予定されており、そこで具体策が提示されるものと思われます。)
私の9月議会での質問内容です。
1項目目は地域防災関係です。
8月9日の南海トラフ津波臨時情報の発令により、より南海トラフ地震が現実味を帯びてきていますが、その対策は出来ているでしょうか?高齢者や障害を持たれている方(避難行動要支援者)など、避難に時間を要する方はその対策が急務だと思っています。今回は臨時情報を受けての質問です。
①どう行政が動いたのか?
国の発表を受けて1週間24時間体制で中央公民館の1室に危機管理課が移動して交代勤務。(実は笠岡市役所の本庁舎は老朽化で地震対応が出来ていない。)
②関心が高まった時こそ啓発を進めるチャンスでは
行政からの働きかけよりも、住民や団体からの災害対応の出前講座が増加している。
⓷現実に南海トラフ地震が起ったらどう避難するか?
災害時のために地域での地区避難計画や避難行動要支援者のための個別避難計画等の策定をすすめている様ですが現状では金浦地区のみの策定。
④特に避難行動要支援者と言われる方の避難について
全体対象者が1072人でそのうち542人の方が名簿に記載されており、金浦地区で個別計画(内100名分)を策定しているのみである。
【地域の現状と言えば・・】
・東大戸のある例としては、地すべり地帯でもあり避難したいと役所に連絡すると「そちらの公の避難場所は吉田文化会館です」との回答。高齢者で車も乗れない人はどうやって行くの?という話。
【私の思い】
・混乱期に「公助」で救える部分はほとんど無いと考える必要があるのでは。地震対策としての地域防災計画をまちづくり協議会・公民館単位で策定すべく行政がリードしながら平時の取組を強化し、有事の際にはまず、『自助」「共助」といった地域で乗り越える仕組みを考える必要がある。
・避難行動要支援者の名簿搭載については、条例での無条件搭載とし、不都合のあるものについては個別に対応する。
・金浦地区の地区防災計画及び個別避難計画の策定経緯に学び、行政主導で取組がなされる様にリードする必要がある。
・特に避難行動要支援者については、被災が想定される地域の方に絞れば、人数はずっと減少するので個別訪問等でのヒヤリング等を行い不安を払拭することが必要だと考えています。
2項目目は耕作放棄地の問題です。
現在、国の指針に従い、地域農業の担い手確保のために地域計画づくりが進められています。しかし、笠岡市においては、干拓や北川以外は農業振興の視点よりは、耕作放棄地拡大に伴う地域の保全管理の方が課題となっています。
①既存の制度の活用。
農業振興地域については多面的機能支払い等の補助制度や笠岡市が所有している、草刈機、ラジコン草刈機、竹破砕機等の貸し出しを行っている。ラジコンについては地域で人数が集まれば利用者講習を実施する。
②地域での保全管理の考え方。
農業者が激減する中で地域で環境整備する考え方や農業を活かした地域経営の視点も必要という事を訴えました。
⓷農業を活かした地域の仕組みづくりについて
今農水省で進めている、農業と、環境整備、地域福祉の3本柱で地域経営のモデル「農村RMO」についても検討を提案、農業を地域の収入源として再認識する視点と地域の独自財源を確保し、住民自治を推進する方策を訴えました。
【私の想い】
この夏は猛暑でどこの地域でも草刈り作業が大変だったと思います。特に地域から出られている方の所有農地が荒れ放題になり周辺の方々が困っているというケースも少なくありません。
農地の事は農業者と地権者の問題ではすまなくなっている現状で、日々の生活を快適にするためにも地域ごとの保全管理の仕組みづくりから考える必要があると思っています。
シリーズ「まちづくり考」②
「防災とまちづくり」という視点で私の思っているままに書いてみます。地域のまちづくりの手法はそれぞれに違い、これをしないといけないという正解は無いと思います。しかし、地域の方々の意見が反映し、皆が課題と思っていることについて取り組む必要があります。
金浦地区においては、まちづくり協議会立ち上げの時に東日本大震災が発生し、地域での防災への関心が高まっていたことから防災部会を組織し、講演会や備蓄品の整備を進める中で、地域防災計画づくりまで発展し、今では笠岡市の防災活動の牽引組織となっています。私の9月議会の質問の中でも触れさせていただきましたが、避難行動要支援者の個別避難計画も策定されており、毎年更新しているということです。地域の協力もなければ出来ない事ですが、まちづくり成功の陰には強力なキーマンが必ず存在します。旭が丘に在住の高橋さんです。元消防職員ということの経験と危機管理部門との連携で地域防災の仕組みを作り上げられています。笠岡市の自主防災組織の代表もされていました。
金浦地区は平成30年豪雨に時にも大きな被害を受けていますし、南海トラフ地震が発生すればかなりの被害が予測される地区で平時の防災への取組が有事の際の「共助」に繋がり、被害を最小限に食い止めることが出来ると確信します。防災に取組ことがコロナ以降失われつつある地域の「絆」を取り戻す方法でもあると考えます。行政頼みではなく地域で地域の事を自分事として考え行動する事が災害時においては特に必要となって来ます。
11月3日に毎年行われる「文化の日の表彰」で金浦をはじめ笠岡市全体の防災に貢献したということで高橋邦彦さんが表彰されます。今後もまちづくり・防災のリーダーとしてご活躍をいただきたいと思ています。
12月議会の予定
11月18日(月)全員協議会(財政健全化)
11月19日(火)予算決算委員会協議会
(12月補正予算提案・説明)
予算決算理事会
(審査方法〈全体会・分科会〉の協議)
11月25日(月)本会議・初日
(個人質問受付13時~26日12時まで)
12月4日(水)個人質問①
12月5日(木)個人質問②
12月6日(金)個人質問⓷
12月9日(月)本会議・予算決算委員会
(予算決算の分科会委嘱)・厚生産業委員会
12月10日(火)総務文教委員会・予算決算総務文教分科会
12月11日(水)厚生産業委員会・予算決算厚生産業分科会
12月17日(火)予算決算委員会
12月18日(水)本会議・最終日
※厚生産業と総務文教の2委員会に10名づつ分れて各員会で協議したものを予算決算理事会で調整し、再度予算決算委員会で協議し本会議最終日に委員会審査報告を行う。
【編集後記】
10月に先進都市へ研修視察に行き、お話を聞く度に共通して思うことがあります。高度経済成長期からバブル期、ハード整備を進めて来た自治体の悩みの種が公共施設の維持管理費の増大です。学校統廃合、耐震補修など。そのような中で、複合施設としてまとめるという手法を取られている自治体が少なくない。大阪府茨木市の「ホール・図書館・子どもの居場所」・新潟の新発田市の「市役所・防災公園・複合移設」・新潟県見附市のウエルネスを中心に据えたまちづくり等々。ここで重要になってくるのは複数の課が連携するプロジェクトの場合の企画調整部門の役割。ここの意識如何で事業全体が決まるという実感です。目的意識を全体で持つ事に多くの時間を費やしていることと、企画部門で調整した職員が異動で出来た建物等の運営部署に引き続き携わるといった人事方針もしかり。利用者予定者とのワークショップや社会実験、基本計画が決まっても完成まで住民との協議を継続するという事例まで・・。まあ、奇抜な取組が行われているところはやはり首長が個性的で市民の本当の幸せは何かと問い続けている感が凄かった。



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