2024年12月議会、12月6日(金)に一般質問を行いました。今回は財政健全化と機構改革についての質問を行いました。以下、その議事録です。
次に,5番守屋基範議員の質問を許可します。
守屋基範議員。(拍手)
〔5番 守屋基範君 登壇〕
○5番(守屋基範君) 守屋基範でございます。
毎回時間が取れないんで,前置きもなく即入りたいと思います。
まず,笠岡市財政健全プラン(素案)についての項目に入ります。
1点目,年10億円,10年で100億円という財政危機の情報開示の手法におけるメリットとデメリットについてお尋ねします。
2点目,今回の笠岡市財政健全化プラン素案の策定の経緯についてお尋ねします。
3番,プランに対してのパブリックコメントを募集されていますが,具体的に寄せられた意見はどのように処理されるのか,また今後修正の余地はあるのか,お尋ねします。
4項目め,歳出を大幅にカットしていますが,歳入確保の具体案についてお尋ねします。
5番目,栗尾市長の公約の中の暮らしを支えるという項目の福祉事業が廃止されていますが,福祉事業に対する今後の方針をお尋ねします。
6番目,この笠岡市財政健全化プランを実行することで,新しい笠岡のイメージをつくり進めると書かれていますが,市民が行政とともに取り組むために,2年後,3年後でもいいのですが,希望の光の部分をお聞かせください。
以上,6点です。よろしくお願いします。
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〔市長 栗尾典子君 登壇〕
○市長(栗尾典子君) まず,1項目めの1点目についてお答えします。
本市財政の収支見通しは,将来にわたって安定した財政運営を行うため,これまでも今後10年間の推計を行っており,今年度においても同様に推計を行いました。10年というスパンでの推計については不安定要素が多く,正確を期することができないというデメリットはありますが,持続的な成長の基盤を築けるというメリットがあると考えております。
次に,2点目についてお答えします。
財政健全化プラン策定の経過でございますが,厳しい財政見通しが分かったからには,そういった状況から脱却するための健全化の取組を行わなければなりません。
まず,職員一人一人に現在の財政状況を認識してもらうために,副市長から全職員向けの説明会を開催いたしました。その後,部署や役職を超えた職員からの提案も取り入れながら,財政担当課や事業担当課と膝を突き合わせ,3か月にわたって議論を重ね,このたびの財政健全化プランを取りまとめております。
次に,3点目についてお答えします。
現在12月23日までの期限で,プランに対するパブリックコメントを募集しています。様々な御意見をいただくことと思いますが,寄せられた御意見をしっかりとお聞きし,庁内でも議論を行った上で必要な修正を行い,最終案を取りまとめたいと考えております。
次に,4点目についてお答えします。
歳入確保についての具体案については,健全化プラン素案にもお示ししておりますが,県営港町工業団地が完売した今,新たな企業立地用地の確保のために,土地利用計画の見直しなどを行うなど,新たなフェーズでの企業誘致を推進し,長期的な視点で安定的な税財源の確保を図っていきます。
また,体育,文化施設等の使用料などについては,令和8年度での料金改定に向け,令和7年度中に見直しを行うこととしていますので,来年度中には詳細な中身を提示したいと思います。
ふるさと納税についても,現在PR方法や新たな返礼品開発など,具体的な増加策を検討しているところです。未利用地及び施設の売却等は,可能な土地から順次売却に向けた準備を進めるとともに,今後本格的に行う公共施設の見直しにより,施設の縮減と合わせた売却処分なども検討していきたいと思っています。
歳出の削減だけでなく,歳入の確保についてもしっかりと取り組んでまいります。
次に,5点目についてお答えします。
本市では,人と人,人と社会がつながり,一人一人が生きがいや役割を持ち,互いを尊重し合いながら暮らしていくことのできる地域共生社会の実現を目指しております。これまでは,子供,障害,高齢,生活困窮といった分野別に支援する形で福祉行政を推進してきました。しかし,社会の在り方が変わり,住民の生活も変化する中で,8050問題やヤングケアラー,ひきこもりなど,複数の課題を抱えていたり,福祉制度のはざまにより支援を受けられないケースが増えてきています。こうした様々な課題を抱える方を支援する体制づくりのために,高齢者分野等で構築してきた地域包括ケアシステムを活用し,本市では令和7年度から重層的支援体制整備事業を本格実施しています。それにより課題を抱える住民を支援するだけでなく,市全体をカバーし,住民自らがその課題に気づき,自ら課題を解決していける環境づくりをさらに進めていきたいと考えています。
次に,6点目についてお答えします。
さきの個人質問でもお答えしましたが,人口減少,少子・高齢化などの課題に対応できる新しい笠岡をつくるために必要な改革をしてまいります。そして,選択と集中を徹底して,暮らしを支える,町を整える,子供を守るの重点3施策を着実に推し進め,対話と調和と連携で,夢と笑顔が広がるまちづくりの実現を目指してまいります。
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1点目の1の再質問を行います。
今回の市長による財政難の情報公開,テレビ等の広報の仕方については大きなデメリットがあったんではないかなと思っております。多くの市民の方々からも,そのような意見をいただいております。特に笠岡に対する財政難という負のイメージを強調するもので,戸惑いと不安しかないという意見がたくさん聞かれました。そんな中でメリットを見いだせば,この時期に次年度の予算が議論のテーブルに載るのは笠岡市政で初めてではなかったかと思います。真摯に議論されればいいんですが,しかし削減のみの予算協議では市民は納得いきません。一律カットは市長ではなくて,職員でできる仕事です。笠岡市のトップとして,予算にめり張りをつけて市民に提示してこそ,政治家ではないでしょうか,お尋ねします。
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〔市長 栗尾典子君 登壇〕
○市長(栗尾典子君) 再質問にお答えします。
職員だけでも削減はできたのではないかという御質問だったと認識しております。
今回の大きな改革においては,職員だけでは不可能であったと思います。平均年10億円以上の削減を図らなければ,笠岡市は財政が成り行かなくなり,国の管轄下に入る可能性が大きかったと私は認識しております。こういった段階においては,全庁を挙げて取り組む仕事だというふうに認識しております。
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○5番(守屋基範君) ありがとうございます。
職員だけというイメージではなかったんですけども。今回,財政難については市内のほうに市長が出向いて,説明会をされております。市民の方々から多くの意見をお伺いになってると思いますが,危機的な財政難で,このままいくと夕張になるとさえ,前おっしゃっているということを聞いております。そして,このたびの財政健全化プランの素案を策定し,市民の理解を得てそのプランを実行するために,直接市民の方々に説明する機会を設ける必要があるのではないかなと思っております。いかがでしょうか。中央公民館や市民会館で対話集会等を実施される予定はありますか。パブリックコメントだけで済ませる内容ではないと考えますが,いかがでしょうか。
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〔市長 栗尾典子君 登壇〕
○市長(栗尾典子君) 再質問にお答えします。
今回,2の素案に対する説明は,各団体に対して各部長課長から丁寧に説明をさせていただいております。
個々人に私が細やかに話をすることができませんので,内容を見ていただければ分かると思っております。そのためにも,前もって笠岡市の財政がどのような状況であるかということを丁寧に御説明に回らせていただいたと思っております。
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○5番(守屋基範君) ありがとうございます。
丁寧に財政のことを説明されてたと言われましたけれども,実際に市民の中から,もうマイナスがずっと書いてあるグラフだけを見て,これでどうなんみたいな,そういう声もあるということをご認識ください。
2点目です。
副市長にお聞きします。
副市長は,県におられたときに県の財政健全化推進メンバーとして活躍されたとお聞きしましたが,今回の財政健全プランの手法は当時の県のやり方を踏襲するものですか,お尋ねします。
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那須副市長。
○副市長(那須信行君) 再質問にお答えいたします。
県の財政構造改革プラン,平成20年に作成をしておりますが,そのときのメンバーにいたかどうかということで直接お答えしますと,そのときのメンバーではございません。
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○5番(守屋基範君) ありがとうございます。
メンバーにいたかどうかという問題でもないんですけども,県と市のやり方は大きく違うと思います。それは,県の場合,対市民がほとんどないということです。これまで笠岡市でも財政が厳しかった時代もたくさんありました。当時のことを思い出すと,まず財政勉強会を職員対象に行い,財政健全化チームをつくって部割で予算を考えたり,関係団体との協議を丁寧に行って,多くの職員を巻き込んでやっていたような感じがします。
今回はどうでしょう。関係団体との協議も後回し,十分な担当課での協議もない,上から一律カットという手法で平場に下ろされたというイメージです。これまでの笠岡方式での進め方は選択しなかったのでしょうか,お尋ねします。
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○副市長(那須信行君) 再質問にお答えいたします。
先ほど県のほうのメンバーに入ってないと申し上げましたけども,どういうやり方を県のほうでやったかっていうのは当然承知しております。そういったことも含めて,県のやり方,また他市町のやり方,いろんなやり方を参考にしながら,職員とも協議しながら今回のやり方を進めたということでございます。当然市長の指導の下の中で行ったということでございます。
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○5番(守屋基範君) ありがとうございます。
もう一点なんですけども,職員の給与に手を出さないという明言をしておいて,組合協議の場に出され,それを部長クラスが組合のかわら版を見て知るという現実をどのように捉えばいいのでしょう。庁議等では何も協議されなかったのか,組合がされてないものが,既に新聞等で記事が独り歩きしているこの点はどうお考えですか,お聞きいたします。
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○総務部長(辻田尚史君) 職員の給与カットについてでございます。
今の健全化プランの中に,職員の給与カット分も歳出の削減の中に効果額として入れさせていただいております。この点については,組合とも協議の中で了解をいただいているというふうなことでございます。
それから,新聞報道については,いつの時点の新聞報道かちょっと分かりませんけども,マスコミの方が自主的にその情報を入手されて,あの報道をされたというふうな認識でございます。
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○5番(守屋基範君) ありがとうございます。
職員の給与カットに関連してですが,市長は財政の健全化の説明会の際には御自身の給与のカットは明言されていませんでした。説明会での市民の声の大きさを肌で感じてか,このたび12月議会に給与カットを提案されている流れになったと推測いたします。そして,職員の給与まで,その範囲に入っています。給与カットが是ではありませんが,本気度が問われるところです。
これまでの市長は,当選後の7月から実は給与カットをされています。三島市長は,平成25年当選された4月から任期いっぱい4年間,次の小林市長も1期目4月から任期いっぱい,それも給与,期末手当,退職手当までも10%カットです。今回の栗尾市長ですが,これだけ緊張感持って進めるとおっしゃっている割には,来年4月1日から期間も1年というものです。
私もいろいろな会合に行かせてもらうたびに,市民の方々から御意見をいただきます。議員はどれだけ報酬カットするんとか,議員1人月4万5,000円の政務調査費があれば復活できる事業もあるとまで言われます。市民の皆さんに納得してもらうには,まだまだ私ども自分ごととして身を切る改革が必要だと自分自身でも思っております。まず,私たちもまずは隗より始めよ,給与カットしかり,またしっかり仕事をしていかなければいけません。いかがお考えでしょうか。
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(市長栗尾典子君「反問権を行使したいと思います」と呼ぶ)
ただいま市長のほうから反問権の執行が要求されましたので,これを許可いたします。
○市長(栗尾典子君) 先ほどの議員の御質問の趣旨は,議員報酬のカットについて,私市長がどのように思うかといった内容だったのでしょうか,お尋ねします。
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○5番(守屋基範君) 執行部も議員も含めて隗より始めよ,自分ごととして考えることが必要かという意図です。
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(市長栗尾典子君「もう一度,反問権をお願いします」と呼ぶ)
栗尾市長。
○市長(栗尾典子君) すみません,大変申し訳ないんですけれども,守屋議員の質問の中身が定かではないので,反問権を行使させていただきます。
私が議員の報酬についてどう考えているのかを答えればいいという質問でしょうか。
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○5番(守屋基範君) 今までの危機感を持ってやると言いながらという,市長のその1年の期限,またはその開始時期とか,そういうところがちょっと危機感がないんではないかなという,そこら辺のことを質問をいたします。
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〔市長 栗尾典子君 登壇〕
○市長(栗尾典子君) 私の報酬カット,特別職の報酬のカットが来年1年間であることについてどう思っているのかというふうにお尋ねだったというふうに理解をいたします。
お答えをいたします。
取りあえず1年間ということでありまして,今回の特別職の報酬カットにつきましては,私自身が判断した私の政治姿勢を示すものだというふうに思っております。
以上でございます。
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○5番(守屋基範君) ありがとうございました。
3番目です。
今後の進め方として,今各部長のほうから各種団体に丁寧な説明に回るというふうな話がありましたけれども,実際に各団体のほうから,職員の方が来られたけれども,実際にその根拠とか,そういうことについては一切話がなかったと,そういう。その上,挙げ句意見があればパブリックコメントで書いてくれよと,そういう対応だったという,そういうところで,これから私たちはどこに誰に何をどう言えばいいのか,これに復活の可能性があるのか,そういうことを問われたということでお尋ねをいたします。
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〔市長 栗尾典子君 登壇〕
○市長(栗尾典子君) 再質問にお答えします。
先ほど来,推測をするとか,感じがするとかといったような御意見が議員のほうからありましたけれども,私が把握している範囲では,部長,課長のほうからしっかりと御説明をさせていただき,御意見もいただいていると聞いております。さらに要望を持って私のほうへ,市長室のほうへ訪ねてこられる方もおりますし,もちろんパブリックコメント等でも御意見を伺います。そして,全庁を挙げて,しっかりと市民の声に耳を傾ける覚悟をしております。
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○5番(守屋基範君) ありがとうございます。
各団体等で市長に直接意見を言えるという,そういう場があるということでよろしいでしょうか。
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〔市長 栗尾典子君 登壇〕
○市長(栗尾典子君) 再質問にお答えします。
実際に私も耳を傾けておりますし,時間の許す限り御要望等はお伺いしたいと思っております。
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守屋基範議員。
○5番(守屋基範君) ありがとうございます。
4点目です。
歳入に上げられている項目に少し疑問点を感じるんですけれども,まず企業誘致についてです。
コーディネーターを1名減らし,誘致のための優遇策も一部廃止をしています。それで,どう効率的に企業誘致を進めるのかという問題が1点目,それからふるさと納税については効果額6,000万円を計上されていますけれども,これは寄附額に割り戻すと約7億円という額です。今年のふるさと納税が現在2億円,大体目標は,年末需要がありますので目標3億5,000万円という中で,何か寄付を進める秘策があるのでしょうか。
また,財政健全化ではかさおかブランド事業も廃止,製品開発の補助事業も廃止される中,お米に代わる返礼品をどう作っていくかという,今だからこそこのような事業の必要性が出てくるのではないかなと思います。
また,東京・大阪思民の集いの事業ですが,ふるさと納税をされる方へのお礼も兼ねたオフライン交流会です。東京,大阪での笠岡出身者との交流会であり,リアルで出身者との交流は費用対効果からすればやめるべきではないのではないかと思っております。これまで長年築き上げてきたつながりを分断することにほかならないのではないかと思います。単なるカタログ販売が今問題視されている中,このような交流型の顔の見える関係性づくりこそが一番必要ではないかなと考えます。いかがお考えでしょうか,お尋ねいたします。
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○産業部長(前川英之君) 再質問にお答えをいたします。
まず,企業コーディネーターについてでございます。
企業コーディネーターでございますけれども,企業誘致につきましては企業コーディネーターだけでは遂行できるものではないというふうに思っております。企業進出の意向の情報を把握するために,岡山県の企業誘致投資促進課,あるいは東京事務所,大阪事務所,そして不動産関係団体や金融機関等との連携が必要でございまして,また産業用地の創出,今,公共的な用地がございませんので,まずはそういった用地を確保するという取組を今行っております。全庁関係課で構成する検討チームを立ち上げて,そういった土地を確保できるように,規制を緩和するなりして誘致誘を図ってまいりたいと思っております。また,企業コーディネーターを置いていない自治体が多い中で,笠岡市の規模,レベルで引き続き置いて企業誘致を進めていくということで言えば,そういった公約を果たすための方針が示されているものと思っております。
それと,ふるさと納税に関してでございますが,ふるさと納税をこれからどう集めていくのかということでございます。
今,これまでの取組を行いながら,いろんな課題も見えております。返礼品の数が少ないというふうなこともございますし,そういったことからも,まずは返礼品の数を増やすというふうなことの取組を行ってまいりたいと思います。これについては,観光協会でありますとか,地域おこし協力隊,こういった方々も協議の場に入っていただきながら,新たな返礼品を開発したいというふうに思っております。
また,中間事業者さんのほうで新たな返礼品の開発をするに当たりましては,直接市内の事業者さんを訪問していただいておりますし,そういった相談会も設けながら,いろんな工夫を凝らしてこれから取り組んでまいりたいと思います。また,これまで以上に企業版のふるさと納税とか,あるいはクラウドファンディングといった取組も全庁挙げて取り組んでまいりたいというふうに思っております。
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○政策部長(大須賀寿樹君) 東京・大阪思民の集いについてでございます。
これまで本市の現状,それからふるさと納税の返礼品の紹介等を行いながら,東京と大阪のほうで市民の集いを開催してまいりました。しかしながら,年々費用が物価高騰により上昇していまして,市単独での開催が厳しいということで,財政健全化プラン素案の中には事業の廃止ということで予定させていただいております。
代替事業といたしまして,岡山県が大阪や東京で開催している岡山県人の集いの参画を検討しています。岡山県とも協力することで,本市だけではなくて,県内の他市町も含めた幅広い関係人口の構築が期待できるものと考えているところでございます。
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○5番(守屋基範君) ありがとうございました。
ふるさと納税とあと市民の集いについては,担当課が違うということで,何か一体化してないようなイメージなんですけども,実際に今問題のカタログ販売ではなくて,本当に笠岡のこういう事業に寄附をしたいというそういう人とか,あと笠岡出身の人で実際に東京,大阪で企業をされている方も結構参画されているんではないかと思うんで,そういうことも含めて,そういう直接笠岡と接する,人と接する場というのは,県の県人会等は全然違う,そういう内容ではないかなと個人的には思っております。これは質問ではありません。
次に,5番目行きます。福祉の関係です。
この項目で一番申し上げたいのは,プランの中で重度心身障害者成人激励金の件です。
財政健全化で落とすのであればまだ分かりますが,予算が0の事業ですが削減をされております。この事業は,成人式の案内は,健常者でも障害者でも漏れなく招待状が送られてきます。当時心身障害者で寝たきりの新成人にも同じように招待状が届いて,行きたくでも行くことができない現状を目の当たりにした職員が制度をつくったと聞いています。せめて成人したときに,家族とともにおめでとうと3万円の祝い金を直接届ける制度です。こんな事業を実施している自治体が少ない,過去の実績が僅かであるという,そういう理由で落とす,福祉の笠岡の心はどこに行ったのか疑いたくなる,そういう気がしました。これから対象になる方が出てこないとは限らない事業を廃止する,財政健全化以前の問題だと感じました。
栗尾市長の公約の中には,高齢者や障害者の家族への負担を軽減できる仕組みづくりをと書かれていたと記憶しておりますが,その廃止の真意をお尋ねします。
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○健康福祉部長(清水輝一君) ただいまの再質問にお答えいたします。
重度心身障害者への成人祝い金助成事業でございますけれども,今守屋議員がおっしゃったように,当初のスタート時点は私もそのように伺ったところで記憶しております。このたびの廃止ということを言われた,廃止の素案,まだ案の段階でございます。今こうして財政健全化プランの中で,全体で市の方針として補助金助成事業については網かけをさせていただいている状況でございます。今現在にこういったパブリックコメントも実施しておりますので,そういった意見をいただいた中で,先ほど市長も答弁ありましたけれども,まだ修正,この内部協議と進めていきますので,そういったところで声をいただければ,また協議を健康福祉部としてはしていきたいと考えております。決して切り捨てるとかという,そういう気持ちではございませんので,その点については御承知いただきたいと思います。
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○5番(守屋基範君) ありがとうございます。
あと,笠岡市が独自に補助を行っている福祉事業の中に,社協やNPO等への委託事業があります。委託をしてやっている事業があります。行政が直接できにくい部分を委託をしているにもかかわらず,一律2分の1となっているケースもあります。単純に週6日行っていたのを3回にするだけでは済まない話です。家賃の問題であるとか,スタッフの給与の問題,当事者の居場所の問題等,やめてしまえっていうようなものです。
また,栗尾市長がよく言われる公共交通,市民の足の確保に関することにも関連しますが,市が独自にNPOに委託しているふれあい助け合い事業の場合,サービス提供者と利用者をマッチングし,サービスを生み出す事業ですが,病院や施設への送迎の仕事も増えています。足の確保でいうと,直接公共交通の事業者が担うものと,福祉事業として送迎等のサービスを担っているものがあると思います。ここも笠岡市からのコーディネーターの人件費で運営しており,毎年持ち出しをして運営していると聞いております。
こういう現状があります。声が比較的小さい福祉部門についてはかなり削減になっており,障害者関係は人数が少ない,笠岡市が独自でやっている福祉の笠岡の部分が大きく削減されています。ほかの自治体がやっていないは,削減の理由にはならないと思います。特に福祉分野の場合は,声なき人の声を聞いて施策としてつくり上げてきたからこそ,福祉の笠岡があると言われています。
1番目は,いかなる基準で対応したのか,2番目,ニーズはどの程度把握しているのか,3番目,その上事業効果は適切に判断しているのか,4番目として,その事業が廃止された場合の補完はできているのか等々,分かる範囲でよろしくお願いします。
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○健康福祉部長(清水輝一君) ただいまの再質問にお答えいたします。
まず,1つ目ですけれども,事業者等の声を聞いているのかということだったと思います。すみません。
実際に,この事業者というか,お願いを,委託とか補助金を出している事業者に実際に訪問して,いろんな会話をさせて対応させていただき,相談もさせていただきながら,しっかり説明をしてきたと思っております。そこで,どういった基準でこうした基準になっているのかということでございますが,先ほどの答弁でも申し上げましたとおり,決してそこの部分において切り捨てるとか,そういうことではございません。財政健全化プランの素案の中でしっかり示されておるのは,市全体の方針としてこういった縮減案ということでなっておりますので,その部分については事業者の方には説明をし,できるだけ御理解をいただけるように説明してきたつもりでございます。
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○議長(大月隆司君) 守屋議員,もう一度お願いいたします。
○5番(守屋基範君) 簡単に言うと,事業内容をどれだけ精査してこの案を出してるかという,そんなところですね。
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○健康福祉部長(清水輝一君) ただいまの再質問にお答えいたします。
どれだけ事業内容を把握しているかということで理解をさせていただきます。
実際に,委託事業に関しましては事業者の方から事業報告,いろいろな話も伺っておりますので,その辺のあたりの事業内容についてはこちらでも把握をさせていただいているところでございます。
それから,補助金を市のほうから出している事業者に関しましても,事業報告をいただいて,さらにはその補助金を出しているということに関しては,そこの出させてもらっている先の事業が,やはり市としてはしっかり機能してるということで補助金を今まで出させていただいたところでございます。そうした認識で補助金を出させていただいていると考えておりますので,決してそこの事業が必要ないとか,そういったことではないと理解しております。
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○5番(守屋基範君) 先ほどの件は,要は市が委託をして事業をする場合に,ある程度の仕事量と,あとそれに対する例えば家賃であるとか,あと人件費,そういう部分が出てくるじゃないですか。それで,そういう内容も含めて精査をしたのかどうか。それを安易に2分の1にする,何かそういう根拠があまりないということが,要は説明に来られても暗にその内容の説明がないという,何かそういう意味のことをいっただけなんですけど。
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○5番(守屋基範君) ちょっと福祉とは変わるんですけど,もう一点,財政健全化の中で市長の財政健全化の中に,国や県の進める事業については推し進めるという,例えば国道バイパス及び篠坂スマートインターの事業等は予定どおり実施する予定だということおっしゃられていました。この事業に合わせての道の駅のリニューアルが計画されていたのではないかなと思うんですけれども,この事業を通じて笠岡への経済効果を期待する中で,工業団地も完売,道の駅もそのままでリニューアルしないという,このチャンスを逸することになるんではないかなと,そういうことを強く思うんですけれども,そこについてはどうお考えでしょうか。
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〔市長 栗尾典子君 登壇〕
○市長(栗尾典子君) 再質問にお答えします。
道の駅のリニューアルに関してですけれども,一旦凍結ということにしております。議員がおっしゃられるとおり,国道2号バイパスの開通,さらには篠坂スマートインターの開通により,笠岡市の交通事情は大きく変わり,これに投資をすることによって経済波及効果は大きいというふうに考えております。ただ,今回の財政健全化がしっかりと進まなければ投資もできてこないというふうに思っておりますので,まずは財政の健全化のプランをしっかりと作成をさせていただきたいと思います。
ついでに先ほどの福祉の問題を多少お答えさせていただきたいと思います。
福祉の町笠岡というふうにはよく歌われております。先ほど議員が福祉の心はどこに行ったのか,笠岡の独自サービスはどうなるのかというような言葉がありましたけれども,今回の改革プランにおいて,そして障害者も含めた笠岡市民の基本的人権,安心・安全の生活には手をつけていないと思っております。限られた財源の中で何に投資をしていくのか,何にお金を使うのかを一生懸命考えたつもりでございます。上乗せの部分は申し訳ありませんけれども,カットという提案をさせていただいておりますので,その辺をしっかり見ていただきまして,パブリックコメント含め御意見を頂戴いたしたいと思います。その上でしっかりとした健全化プランを作成いたします。
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○5番(守屋基範君) ありがとうございます。
財政健全化については,推し進める必要があると思っております。実際にこのやり方とか,一番危惧するのはやはり実際に仕事をする職員それぞれがどう理解をして,どう市長,副市長を信頼して,一体化となってできるかが大きなキーポイントだと思います。そういうやり方について,ちょっと今までとやり方も違うしということも含めて,これから何ぼかそういう改善,復活の余地があるということが分かったと理解をしてよろしいでしょうか。
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〔市長 栗尾典子君 登壇〕
○市長(栗尾典子君) ただいまの御質問ですけれども,パブリックコメント,そのほかの意見によって,この提案から多少削減を戻す,削減しないという案に変わることがあるのかという御質問だと認識をして,お答えをいたします。
パブリックコメント等をお聞きいたしまして,そして庁内で話合いをし,そういったこともあろうかと思います。
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続きまして,2項目めの質問を求めます。
守屋基範議員。
○5番(守屋基範君) それでは,2項目め,機構改革についてお尋ねをいたします。
1点目です。
機構改革の策定目的,経緯と今後の協議についてお尋ねします。
2点目,定住促進センターの廃止についてですが,関係人口が叫ばれている中,市外の方々の移住については単なる空き家へのマッチングではなく,人材をいかに笠岡へ呼び込むかの視点での生活と仕事も組めたトータルでの取組が求められると考えますが,いかがお考えでしょうか,お尋ねいたします。お願いします。
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〔市長 栗尾典子君 登壇〕
○市長(栗尾典子君) 2項目めの1点目についてお答えします。
組織機構につきましては,限られた人員と財源の中で市民サービスの向上や多様な行政課題に適切に対応するため,例年見直しを実施しております。見直しの手順につきましては,まずは各部長,課長に対して,各部署の組織上の課題とそれに対する改善案の提出を依頼し,総務部,政策部で取りまとめ,必要に応じて該当部署の部長,課長にヒアリングを実施しながら見直し案を作成し,協議を重ね,決定しております。
令和7年4月の組織機構の見直しにつきましては,市民サービスの向上や多様な行政課題への対応に加え,部署の統合を行い,部長の判断で部内のより柔軟な体制を可能にすることで業務業務分担の平準化を図り,職員の負担軽減につなげるとともに,災害等の緊急時でも必要な人員を適切に配置し,対応することを目的に検討を行いました。
現在,笠岡市行政組織規則の改正に向けて,同規則に規定されるかの名称や係の名称,編成,分掌事務等の協議,確認作業を実施しており,来年2月の改定を予定しております。
次に,2点目についてお答えします。
このたびの機構改革におきましては,今まで定住促進センターで担っていた業務は関連部署へ移管することとしております。住居や地域での生活や仕事面などの相談等のトータルサポートを含めた移住・定住に関することは,まちづくり課に引き継ぎます。また,特に市民の方々に分かりにくかった空き家に関することは,窓口や業務を都市計画課に一本化します。新体制となりましても,今まで同様,部署同士の業務連携が重要となります。引き続き庁内連携の視点を持って,移住・定住業務に取り組んでまいります。
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○5番(守屋基範君) ありがとうございます。
機構改革については,市役所の中でちょっとこれ大変だろうなみたところに話をちょっとお伺いに上がったんですけども,その中でこの財政健全化に合わせてということで,大分急がれたんだろうかなと思うんですけれども,何か急に出てびっくりしたみたいな話も含めて,あまり内部的にこれから先の質問でも辻田部長のほうからありましたけれども,これからいろいろ意見を取りまとめてということだと思うんですけども,何点かちょっとここはってみたいなところがありましたので,今後のどのようなスケジュールで進むのかと,あと財政健全化も併せてということであったんですけども,実際に財政健全化にどれぐらい寄与するのかなという,何かそこら辺をお伺いをしたいと思います。よろしくお願いします。
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○総務部長(辻田尚史君) 組織機構の見直しのまずスケジュールでございます。
こちらにつきましては,一番最初7月の初め頃から協議をスタートさせておりまして,今後につきましては11月18日に全員協議会のほうで議会のほうにも案をお示しをさせていただいております。
今現在は組織の行政組織規則の改正に向けまして,課の名称でありますとか,係の名称,編成,分掌事務等の協議,確認作業を今実施しているところでございます。
最終的な見直し案につきましては,来年2月頃に別途お示しするというふうな予定といたしております。
それから,財政の健全化プランの中でも組織機構の見直しという項目がございまして,今回もそれに沿ったことでの内部的な組織の見直しを行ったところでございます。
どの程度財政健全化に寄与するかという点については,ちょっと明確な数字としてはまあちょっと申し上げられませんけども,部が減る,課が減るということで,そちらについての管理職等の現象というのはもちろんあります。ただし,そういう管理職が減ることによって,今度は実務を担う係の方といいますか,そうした方をできれば増やして,組織を増していきたいなというふうに思っておりますのでプラス・マイナスでいうと,そういった人件費の削減効果はあるというふうに考えております。
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守屋基範議員。
○5番(守屋基範君) ありがとうございます。
機構改革のこの案を見たときに,こども部と健康福祉部,これについては一体化でみたいな話がありましたけれども,実際今それぞれ両部長がいらして,これから先それを一つにして,実際に機能していくのかな,そっちのほうがちょっと心配,例えば経験者がいない中で新しい部長がどのようにそれを采配するのかな,そういうことも含めてちょっと不安要素がありますが,いかがでしょうか。
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○総務部長(辻田尚史君) 部長,課長も含めて負担が増えるというふうな御指摘でございます。そうした中にあっても,部長,課長,リーダーシップを発揮していただいて,適切にその部の中を流動体制を回していただくということと,それから組織の見直しだけに限らず,やっぱり人的な配置というのも非常に大事になってくると思いますので,そうしたことも含めて,市民の皆さんにもサービスが向上できるような,そうした組織にしていきたいというふうに考えております。
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○5番(守屋基範君) ありがとうございます。
人員の削減とか,あと流動体制というふうな御回答だったと思うんですけれども,実際にいつでしたかね,10年ぐらい前でしたかね,笠岡市機構改革の中でグループ制というのを導入したことがあったと思うんですけども,多分部長の皆さんは御存じかなと思うんですけど,実際に二,三年で頓挫したんですけども,それは何が原因かというと,やはり流動体制というのが一番責任が所在がはっきりしない,本当にやる気がある人は結構それを渡り歩いていろいろやるんですけども,やはりここのこういうところ,縦線でやっぱり区切らないとなかなかできないというところの問題点が露呈したんではないかなと思うんですけども,そこらに関してはどうお考えでしょうか。
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○総務部長(辻田尚史君) 以前あったグループ制についてでございますけども,何かグループの中で回しましょうというふうなことが,結局守屋議員言われるように,何か曖昧な,仕事分担がちょっと曖昧になって機能しなかったということで,数年でもとの係制に戻ったという理解でございます。
今回の流動性については,例えば建設部に上下水道部を統合するということにつきましては,例えば技術職の採用が非常に困難になっておって,特に土木の関係とかは職員の数が減っております。そうした中で,部長が災害でありますとか,漏水でありますとか,そうした突発事項にも,少ない職員の中でもその係を超えて,課を超えて対応していくというふうな流動体制のことを今回は考えております。
こども部,健康福祉部につきましても,やはり保健師さんを中心とした専門職の方がおりますので,そうした専門職の流動体制,係を超えた,課を超えたというところを部長のほうで判断して,その時期時期によっていろんなことが起こると思いますので,そこを集中的に対応ができる体制というふうなことで,今回の案とさせていただいております。
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○5番(守屋基範君) 部長の見解は御理解をさせていただきました。
こども部,健康福祉部については,今年の4月に変わったところが結構あるものを,まだ検証もできずに何か全てほとんど変わってるみたいなところもあったんで,そこら辺の事務分掌,分担等,職場の声を反映するような形で市民サービスが低下しないようにやっていただけばと思います。次行きましょうかね。
それで,すみません,今のはもう。
2点目に移ります。
定住促進センターの廃止についてです。
私は定住施策については,空き家の保管ではなくて人材の確保だと思っています。実際に笠岡市にどれだけ空き家があって,それに何人入ったところで,結構人口は増えるにしても,実際に地域がそういう人も含めて盛り上がるとか,やっぱりそういう人材が活躍できるような,そういう場,または地域がこういう人が欲しいなというときに,そういう人に来ていただくような,そういう例えば子供のいない地域であれば,子供を持った世代であるとか,島とかであれば看護師さんに来てほしいとか,そういう自分らの地域の生活に密着したような,そういう人材を獲得することこそが,こういう定住促進,その政策の大きな目的ではないかなと思います。
実際に,空き家については都市計画法の空き家と一緒になるのは,私はいいなとは思うんですけども,実際にそういう人材確保の部分で,やはり笠岡に本当にいい人材を取り込むためにも,この定住促進という窓口,これについてはそのまま残してほしいなという意味も込めて,意見を述べさせていただいております。
あと,今後協働のまちづくり課がまちづくり課として定住関係,それから地域おこし協力隊を受け持つような形になっていますけれども,今市内のまちづくり協議会を見る中で,なかなか大変なところもあるようですし,実際に地域担当職員の問題もまだまだ解決しなければならない問題はたくさんある中で,仕事がまたそこに定住というやつが入っていくということに関しては,ちょっと大丈夫かなというのと,もう一つはよく市長言われますけれども,小規模多機能自治,そういう事務局についても行く行くはまちづくり課を中心とした体制になるんではないかなと思ったときに,実際に定住の窓口については看板を下ろさずに,そのまま存続させてほしいなというふうな形で思っております。
極端な意見ですけれども,観光から関係人口,そして定住というのが,ある意味この定住の流れではないかなと思う中で,実際に今設置が難しいのであれば,例えば観光協会と,観光から定住へ進めるという,そういう文脈の中で,そういったところにもそういう機能を持たせること,これも一つの案ではないかなというふうに思っております。いかがでしょうか。
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○産業部長(前川英之君) 再質問にお答えいたします。
御提案ありがとうございます。そういったお考えも一つだと思います。関係人口につきましては,観光のみならず企業誘致でもそうですし,市外の方が笠岡市に来られるとか,関係を持つかっていうのは,学校でもそうでしょうから,いろんな方面で実は関係人口につながってるというふうに思っております。いただいた意見は参考とさせていただきます。ありがとうございます。
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○5番(守屋基範君) ぜひとも検討してほしいのと,あと財政健全化でいうと,今観光協会に職員とかいらっしゃると思うんですけれども,実際に観光って,そこにおる人よりも,ある意味外からの人のほうがそこのよさが分かるという意味も含めて,交付税措置のある地域おこし協力隊とか,そういうものを観光協会の職員として入れながら,財政的にも助かるし,そういう外の目線でその人らが3年,4年,3年頑張って,そこに定着するようになれば,各業界も自立するしと,そういうことを考えたことがあるんですけれども,いかがでしょうか。
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○産業部長(前川英之君) 再質問にお答えいたします。
今御提案いただいた件につきましては,私どもの今までの考え方にありませんでしたので,そういった御意見をいただきながら,またの関係部局とも協議をしながら,どういったことに取り組めばそういったより関係人口が膨らむとかっていうことができるかというのを考えてまいりたいと思います。ありがとうございます。
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○5番(守屋基範君) ありがとうございます。よろしくお願いします。
私,新人議員なんで質問の仕方とか,なかなか堂に入りませんけども,今回初めて議員視察というのに行かせていただきました。
その中で新潟県の見附とか,あと新発田市でしたかね,そういうときに行ったときに,複合施設を造るということは,ある意味国の補助とか,そういうものを取れるということなんですよね。実際にそのときに何が一番必要なのかと言うたら,それを調整する,例えば企画の中にそういう調整担当みたいな方がいらして,福祉とか,こども課とか,そういう職員を集めて,やはり調整をしながら一つのものを造っていくという,そんな感じのことが本当に,そういう人って本当に家にも帰らずにかなり頑張っていらっしゃるというのを,その2つの市の中でそういう人に会ったんで,いや,すばらしいなと思ったんですけども,実際に笠岡市で見た場合に,例えば財政健全化で,出の部分は結構そうやって積み上げれるんですけども,実際に入りの部分をちゃんとそれぞれの部署が連携をして,それを積み上げていくためには,ある意味そういう企画の部分に,政策づくりも含めてそういう調整部門,そういうことがこれからの笠岡市のビジョンを描く中で,そういう役割,それが結構必要になってくるんではないかなというふうに思ってますが,いかがでしょうか。
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○政策部長(大須賀寿樹君) 議員の御指摘はもっともな部分がかなりあると思います。本当にいろんな施策を横でつないで調整していくっていうことは非常に大事なことだし,今まさに求められてることだと思います。
政策部としては,今回財政健全化プランの中で目指すべきビジョンというものをお示しする形になったわけですけども,これを本当に絵に描いた餅にしてはいけないということで,実際にこれをしっかり実行していくんだということで,庁内横断的なタスクフォースを設置して,これを進捗管理してしっかりやっていこうという体制をつくりましたんで,これを基に横の連携を図りながら施策を展開してまいりたいというふうに考えております。
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○5番(守屋基範君) ありがとうございます。
大須賀部長が東奔西走していろいろ調整をされたということも聞いとりますし,そういう何か部長自らそうやって考えて動かれること自体,すごくすばらしいことだなと思っております。今後ともそういう調整機能も含めて,やはりこれからは政策をつくっていくという部分で職員一丸となって,議会も政策提言をしながら,本当に市長の目指す新しい笠岡,それを築き上げていく,健全化のための機構改革じゃなしに,そういう新しいものをつくるための機構改革みたいな,そういうのが何かすごく理想だなと思って,こういう話もさせていただいております。
今回はちょっと余裕がありまして,もうやめたいと思いますけれども,最後に実は今回の私の質問は,自分なりに市民の皆さん方の声を代弁させていただく形でさせていただきました。直接影響のある事業者の方々や,実際に市の事業を担っている職員の皆さんのモチベーションが本当に下がっているなというの実感をしています。これから市政を市民とともに前に進めるためには説明と理解が必要です。そして,何よりも信頼,それが必要と思いますので,丁寧な説明,そして理解,それによる信頼,それを構築していただけたと思っております。
栗尾市長は,ない袖は振れないとおっしゃいますが,笠岡市に生まれてよかった,住んでよかった,みんなで思いたいと思います。夢をいつも描いてリーダーシップを取ってこそ,市長,今後の栗尾市長のチャレンジを期待をして,質問を閉じたいと思います。ありがとうございました。
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